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聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

スク-ルカウンセラ-だより 11~20

スク-ルカウンセラ-だより・11
98・11・13(金)

 わたしもこの荒川中学に登校し始めて、1カ月が過ぎた。君たちも、このカウンセラ-だよりを、読んでくれているだろうか。ますます、ためになることを書こうと思う。

前向きに生きるなら、君は成功者になれる
 多くの人は、後ろ向きに生きている。「オギャ」と生まれてから、いろんな人の言葉を聞くが、話し始めるまでの8000時間の内の80%以上は、消極的、否定的な言葉である。「かわいいね」は前向きな言葉だが、「うるさい、しょうがない」は後ろ向きな言葉。テレビのニュ-スは98%が消極的な言葉。「盗んだ、殺した、燃えた」の3本柱。私たちは触れるものに似ますから、その言葉に訓練され、同じように後ろ向きに生きてしまう。これが現実・・・・・

 私は、夜にオ-トバイに乗って爆音をたてている人を見ると、「俺はここに生きているんだ」と叫んでいるように見える。強い者が生き残って、弱い者が敗れていく競争社会。成績社会に負けて、爆音をたててまで、「おれもここにいるんだ。おれも認めてくれ。」と叫んでいるように思える。・・・でも、一番の人も自殺するケ-スがある。なぜだろう。それは、いつ2番になるかと思うと不安でたまらないらしい。みんな後ろ向きに生きているようだ。

 君は、「もうだめだ」といつもつぶやきながら、早めにあきらめて、すっかり人生を後ろ向きに生きていないだろうか。これから、前向きに生きれるコツを教えるので、続いて読んでほしい。

 前向きとは、肯定的に考えれる事・・・ラ-メン屋でおばちゃんが、指を入れたまま、「にいちゃん、へいお待ち」と出してくれた。私は、汚いなと思いながら「おばちゃん、指、指」と言った。するとおばちゃんは何といったと思う・・・「にいちゃん、熱くないから」・・・なんと、相手からの忠告を、自分への心配ととっている。すごい、すごすぎる。私は驚いた。常に何事も肯定的に考えている。このおばちゃんは成功者だ。こんな生き方が、身につくと、人生は楽しくなる。学校は楽しくなる。君たちも始めてみないか。(荒川中 相談員 篠原利治) 


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スク-ルカウンセラ-だより・12
98・11・16(月)

 今日は、女性のために書こうと思う。男子が読んでも、お母さんに教えてあげると、必ず喜ばれると思う。

美しさを保つ秘訣
 私は36才で子供は3人いるが、初めて会った人にその事を伝えるとほとんどの人は驚く。若く見えるらしい。それには秘密がある。

 日本で一番大きな化粧品会社だと思うが、「女性の美」という講演の内容を新聞で読んだ。「どうしたら自分の美しさを、いつまでも保つ事ができるか」という命題である。そこにも、前向き、肯定的に生きることが勧められていた。

 前向きに生きる人は、微笑みが生まれる。微笑みは、顔の筋肉を13本使う。これでぐっと若い顔になる。でも、あなたが早めに老いたければ、人生を後ろ向きに生きることだ。「ほんとにむかつく、もう・・・」と顔をしかめるとき、顔の筋肉は47本も使うらしい。これでどっと老け込ませる。中学生でも、その心が人相に現れる。「なにが前向きだ」と、いじけているうちに、どんどんと努力もなしに顔が崩れていく。あなたが顔に責任を持つ年には手遅れになる。御注意されたし。

前向きに生きるのにもコツがある。
 それは前向きの言葉を意識して使うことだ。言葉は不思議なもの。同じ場面でも、一つの言葉で泣く人もいれば、笑う人もいる。また、けんかする人もいる。何を出すかで、局面が大きく変わる。君も研究してみるかい。一つ簡単な例を教えよう。・・・お母さんに「勉強しなさい」と言われたら、こう答えよう。「お母さん、いつも私のことを心配してくれて、ありがとう」・・・すると家庭に不思議な空気が流れる。次回から詳しく、そのことを書こう。楽しみに待っていてほしい。

(荒川中 相談員 篠原利治)

 
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スク-ルカウンセラ-だより・13

98・11・20(金)

 今日は、君たちが、リ-ソク使えることを教えようと思う。人を生かす言葉。それには秘密がある。じっくり読んでほしい。

前向きの言葉を生み出すコツ
 人を生かす言葉とは、短く、人のハ-トに、必要に届く言葉でなければならない。長々と聞かないとわからない言葉、別に必要でない、心に響かない言葉は、人を生かさない。その例を書こう。

 君たちは、甲子園に行ったことがあるかい。私は、巨人・阪神戦しか、見にいかない。5月の連休時に行ったとき(私はボックス席の券をもらって行ったので安心)、満員で、球場内に入れない人たちが大勢いた。せっかく来たのに、かわいそうだなと思って、その人たちをながめていた。すると、その横で叫んでいる人がいた。「ないかた、ないかた、ないかた」この人は、何を言っているのだろう?私が不思議に思っていると、人々はそのオッサンめがけて走ってくる・・・君はこのオッサンが何者か、わかるかい。・・・席のない方にとって、もっとも心を打つ言葉、「ないかた」の4文字。

 この4文字に打ち勝つ言葉がある。人を生かす言葉は、わかりやすく、単刀直入で、心を打つ、短い言葉。

 野球が終わり、巨人の大勝利で終わると、阪神ファンは急いで帰り出す。注意していないと、その帰り、家族がバラバラになる(はぐれる)こともある。人の波で家族を見失う。その日も、帰りはすごい人の波だ。・・・その中で誰かが叫んでいる。「あなた、あなた」・・・「ここや」・・・聞いているだけで、こちらの心が温かくなる言葉。「ないかた」にまさる3文字の言葉。「あなた」・・・いい言葉だな-。ホ-ムランより感激した。

 胸がキュンとする短い言葉。前向きに生きていると、自分に余裕が生まれて、どこからでも発見できる。生きる事が楽しくなるぞ。そんな毎日を君にもおくってほしい。

(荒川中 相談員 篠原利治)


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スク-ルカウンセラ-だより・14

98・11・25(水)

 今日は、君の将来に役立つ内容だ。・・・さて学校を卒業して、社会に出ると、君の発想力と気力が問われる。今から、身につけよう。

なんとかできるスゴイヤツ
 ある大手の自動車会社の入社面接での事。面接官がある質問をした。「『この車はガソリンがなくても、走るか』とお客に聞かれたら、君は何と答えるね」・・・その子は黙ってしまった。もちろん不合格・・・君は、何と答えるかな???(なぞなぞみたいだね)

 社会は、その状況の中で何とかできる(何とかしようとする)新人を探している。積極的、肯定的人間、個性的な、何とかできる発想を持ったスゴイヤツを待っている。少々、成績が悪くても・・・

 さてこの会社に合格した人を紹介しよう。彼らは、面接官の質問が出た途端、「走ります」と答えた。まず発言できるヤツは、光る。そして、その説明が大事だ。「ただし下りのみです」「坂がきついほど、速く走ります」・・・「私たちは会社の向上のために心を燃やして走ります」完璧な答えだ。たとえ、そうできなくても、会社は肯定的な発想と意識をもっている人を選ぶ。君は、このように答えられたか???

 どのように答えれるかは、常に何を考えているかで決まる。
 私は相談員だから、考えたこともないような内容の相談を受ける。しかし、驚かない。「おまえって、そんなヤツだったの」とは、言わない。ビックリすることを聞いても「めったにないケ-スやね」「よく言ってくれたね」と、その人を認めることから始める。なぜなら自分も、先生から認められて、今の仕事の技術を教わったからだ。自分の先生に対して、今も本当に感謝している。・・・

 今、心に何を持って生きているか。それが君の将来を決める。(相談員 篠原利治) 


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スク-ルカウンセラ-だより・15
98・11・27(金)

 いつもマイペ-スで、前向きに生きるコツを知っている人は、あまり大きな波がない。そんな毎日を過ごす秘訣を今日は書こう。

前向きのものに触れる(時間を共にしているものに似てくる)
 マイペ-スでバランス良く、いつも同じスタイルで前向きな人には、秘密がある。その人は、常に前向きの人、前向きの状況に触れている。つまり、自分に前向きの発想を打ち込んでくれる方を持っている。人間は、どうしても触れるものに似てくるらしい。

 私は和歌山に来て8年。人前でお話する事が多いので、標準語で講演する。しかし帰り際に、ある人が私の顔を見てこう言われた。「先生は大阪の商売人の出身?」なぜわかるのだろう?やはりその世界に、触れていたから。打ち込まれた礼儀、挨拶の仕方、時々出てくるヤバイ言葉は治らない。・・・君は人に何て言われる?「君、悪い子やな」「かわいいね」「頭、良さそうだね」・・・それが君から出てくる空気だ。面接の最後は、それで決まる。

 これから君の個性が出来上がっていく。中学生の時の1年は、大人になってからの10年にも匹敵する。若い時に覚えたものは、なかなか治らない。いいものも、悪いものも残っていく。今が一番大切だ。若い君たちの時代に、養っておかねばならないもの。それは感性だ。感動(感激)する心。大切に思う心。何からでも益なるものを発見できる心。そして、その発想を実行、継続できる力・・・

 一つ実例を書こう。起きてから30分の間にする事。寝る30分前の楽しみ。どんな決心も、ひまな時にしようとするなら、一生できない。(君も経験しているだろう)だから大切な事は、生活に結びつけてパタ-ン化しよう。ポイントは、起きてからと寝る前だ。これは誰でも経験している。人が注目しないことから、何かを得ていく感性があれば、君は必ず成功者になれる。人は、喜んだり、悲しんだり、愛したり、憎んだり、思い出になる、心に残る事には注目する。しかし、その思い出を包んでいる多くの平凡な出来事を知らない。

(荒川中 相談員 篠原利治)


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スク-ルカウンセラ-だより・16
98・11・30(月)

 君の心のフィルムで、すべてが決まる。今日は、映画、写真が好きな子にとっては、最高の内容になるであろう。

君の行動は、何を描くかによって生まれてくる
 私はカウンセリングだけではなく、パソコンをも教えている。何でもこいの人間になろうと努力している。特にパソコンはデジタルカメラの出現によって大きく変わった。自分で撮って、すぐに加工・プリントできることにより、パ-ソナルな世界に(パソコンの世界)入ってきた。年賀状好きな国民(年の始めだけで、後は忙しい日本人)には、便利な機械だ。

 さて、そのデジカメの命は、フィルムなる画素数である。画素数が低いと、きれいに写らない。君の心のフィルムも同じだ。

 君の素晴らしい人生は、意志によっては生まれない。どんなに意志が弱くても大丈夫だ。問題は何を描いているかだ。小学生の時を思い出してほしい。運動会、遠足だと飛び起きて、「お母さん、早く起きて」と言ったのではないか。でも今、学校で試験がある朝、おなかが痛くて、起きれないことがあるのでは・・・まだ実際にはやってこないけれど、その事を描くと(考えると)、描くことによって行動(現象)が生まれてくる。

 これは医者の世界でも常識だ。実例を書こう。50代のお母さんが胃の検診でひっかかった。再検査といわれて、自分は癌ではないか、そうにちがいないと思いはじめた。そして家から出れなくなった。ますます気が病んで、自分で命を断たれた。しかし調べてわかったことだが、その方は全く癌ではなかった。・・・だから君たちは、努めて良きものを描かなくてはならない。細くて短い人生を描くなら、本当にそうなる。

何を描くか。何を信じるかで、君の行動は生まれる。
 最後に面白い話を書こう。ある人がヨ-ロッパに行きました。そしてレンガを積んでいる一人のおじさんに聞きました。「何をしておられるんですか」「見ればわかるでしょう。レンガを積んでいるんです」。別の人にも聞きました。「おじさん、何してるの」「1時間800円になるんだ」。三人目のおじさんにも聞きました。「おじさんは・・・・」「いや、今に、ここに、世界一のすてきな大聖堂ができるんだよ」もうわかるだろう。この人は、やがてできあがるすてきな建物を描きながら、レンガを積んでいた。さて君は、何を描きながら生きているのか?

(荒川中 相談員 篠原利治)

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スク-ルカウンセラ-だより・17
98・12・3(木)

 試験がひかえているので、君たちに「心がいかにして燃えるのか」という話をしたいと思う。勉強に力が入らない時も、何事に対してもやる気が出ない時にも、この考え方で、私はスランプを脱出してきた。

今に徹して、ひたむきに燃えて生きる
 あるとき、東北地方に講演に行った時のこと、最後の質問の時間に、後ろの方で「はいっ」という威勢のいい声があがった。「先生の話を聞いていると、何事も万事解決するっていう感じがするけど、本当ですか」と言われた。まさか「うそです」とは言えませんから、迷わず「そのとおりです」と答えた。「そう、それなら聞くけど、うちは魚屋で息子が3人いる。私は苦労して、店を持ったが、3人の息子は誰も店を継がない。どうしたらいいのか」。そこで私は言いました。「お父さん、それは簡単です」。するとみんなが、こちらを注目しだした。「お父さん、毎日どのように生きておられますか。『もう、俺は何で魚屋なんかになってしまったのか、ス-パ-に押されて客は来ないし、この腐れ魚屋。おかあ、おまえ、出前に行け、俺は寝るから』なんて、生きてたら、息子さんは絶対に魚屋さんを継がないでしょう。だって、継がないように訓練しているのですから」・・・・・

 ・・・ひとつ、こう生きてみませんか。「いやっ、父ちゃんは魚屋になってよかった。お客さんは、この店は活きがいいと言ってくださるし・・・お母ちゃん、来年は店をこんなふうにやろう。こんな車を買ってな」「このように、あなたが魚屋に徹して、ひたむきにえて生きたら、3人のうちの1人ぐらいは、きっと魚屋になると言いますよ・・・・・・・・」

 それから6ヵ月ぐらいして、手紙が来た。「先生、覚えていますか。私は魚屋の00です。今度は、ほんとに困った・・・・うちの息子が2人も魚屋をやるって言うんだ。俺は、一人でいいって言うのに」

 君も、挑戦してみないか・・・・「これは素晴らしい・・・」この言葉を使って、冷えている自分の心を燃やそう。今の自分に徹して、ひたむきに燃えて生きること。これが成功者の裏ワザだ。「今の自分の実力でOK。試験に徹してみよう」。今までにない、何か新しい事が始まるだろう。勝利は近い・・・

(荒川中 相談員 篠原利治)

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スク-ルカウンセラ-だより・18
98・12・8(火)

 

 試験も終わり、ホッとしている時だろうか。年末、年始の楽しみが、もう頭の中を駆けめぐっているのだろうか。それとも、クリスマスプレゼントとしてもらうゲ-ムソフトを考えているのか。さて今日も、新たな知恵を授けよう。

横を見る人生から、上を見る人生
 同じクラスの友達と比べて、「なぜ自分はこんな運命なのか」と、考えた事があるかい。どう思うかは君の自由だが、もし君が成功者として、前向き、肯定的に生きたかったら、君の置かれている家庭、友達と比べて不足に思う事など、横ばかりを見ないで、上を見る人生を始めることだ。

 人は、自分と同じレベルの仲間を探す傾向がある。そして一緒にいると、安心する。しかし、その相手が上に向かって走りだすと(成績が良くなると)安心しておれない。自分も興奮する。いてもたってもおられない。自分もがんばればいいのだが、普通は相手の足をひっぱりだす。そして自分の人生を恨みいじけて、ふくれだす。だいたい先は見えている。

 日本人は、運命とあきらめて、その場に留まり、自分と同じ仲間を作りだす。そして上に向かって走りだす仲間を許さない。君は、イチロ-(オリックス)や野茂(メッツ)を知っているか。彼らは、人とは違う自分を持って成功している。成功するまでには、多くの人の妨害があったであろう。しかしそれに負けないで、上に向かって走りだした。

 自分のオリジナルに生きると、不思議な世界が見えてくる。リンゴを切ってみると、そこにはいくつかの種があって、数えることができるが、その一個の種からいくつのリンゴがなるのか、それは誰にもわからない。そんな素敵な世界が、君の将来にはあるのだ。いつのまにか、消極的、否定的に陥っていた君の人生から、目を高く上げて自分に与えられているオリジナルに向かって歩みだすなら、必ず小さな小さな目の前の世界の向こうにある、果てしない永遠の世界が見えてくる。これを見たなら、君の生き方は変わり、加速して、トップギアで走りだす。・・・早く走りだした君の人生ほど、その距離はのびる。先生より、君の方が可能性を秘めている。

(荒川中 相談員 篠原利治)




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スク-ルカウンセラ-だより・19

98・12・11(金)
        
 試験が終わり、ホッとしているところだろうか。校内音楽会も近づき楽しみな毎日ですね。年末の計画も整い、先生はまさしく師走、毎日、大忙しです。君たちは、どうかな。

 今日は、年末・年始に多くの人々と出会う君たちが、有意義な話題を提供するオピニオン・リ-ダ-となれるように、知恵を授けよう。まず一つの例話から話そう。

自分を最高に生きる
 ある田舎でのこと、ひとりの木こりが、ノコギリで木を切っていました。これから切らなければならない木が山ほどあるのですが、仕上げた分はわずかでした。 そこにひとりの旅人が通りかかりました。「おじさん。よく見ると、あなたのノコギリは大事な目がボロボロじゃないですか。目立ちをしたら、仕事がはかどりますよ」と、いいました。 すると、木こりのおじさんが言いました。「何を言うのかね。そんな暇があるかい、この忙しいときに」

 この話を読んで、どのように感じますか。笑いが出ましたか。それともドキッとしたのでは。この木こりは、私たち現代人の象徴です。働けど働けど、さっぱり暮らしが楽にならない。勉強すればいいのだが、同じ失敗をくりかえしているにすぎない。何かが足りないと思うのだが、何だかわからない。もし私たちがノコギリの目立てをするわずかな時間を取ったなら、どんなに人生が豊かになるだろうか。

忙しくしていることが美ではない
 忙しい時は、目の前にある事を処理していくのに、100%の力が必要となる。もちろん先を見る余裕がない。そして予定が変われば、それに対応する力を失い、「もう絶望だ--」と叫びだす。君たちの本音ではないだろうか。・・・しかし、暇で何も考えていないのも、悲しい。すでにGAME/OVERになっているからだ。

 ディズニ-ランドを作ったウォルト・ディズニ-は、幼子のような夢に満ち、いつも前向きに生きた人でした。(日本にも素晴らしいディズニ-ワ-ルドがあります。3年生は修学旅行で行きましたね。)アメリカのカリフォルニアには、本家のディズニ-ランドがありますが、その完成の日に、彼の友人がこう言いました。「ああ、惜しいことをしたな。あいつもこれを見て死にたかったであろうに」。そのとき、他の友人がこう答えたのです。「いや、彼はすでに見ていたよ。どんなに忙しい時も、毎日、毎日、語っていたよ。だから、今日これが完成したんじゃないか」。                 

(荒川中 相談員 篠原利治)

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スク-ルカウンセラ-だより・20
98・12・16(水)

 校内音楽会は、各クラスの持ち味がほどよく現れ、楽しいひとときを経験させてもらった。先生の12月は、クリスマス会のオンパレ-ドで講演に、カウンセリングに飛び回っている。クライマックスが、12月23日(水・祝)の「那賀カウンティークリスマス」で、400人ほどの人が、岩出町総合体育館に集まる。クリスマスの喜びを共に味わう。君にも招待券を差し上げようか。

 今日は、この時代の要求を知りつつ、自分を高める方法を教えよう。同じ生きるなら、流れを知って生きよう。きっと君の毎日は充実するぞ。

せわしなく追い立てられる中で
 小さいころから勉強、勉強と追いまくられる私たち。学校を巣立つと、今度はさらに上の学校に、そして仕事へと駆り立てられ、非人間化されていく。何か機械の一部、歯車の一つのように、取り扱われる。もちろん、人間が歯車の一つのように、本当に機械の一部になれたら、悩んだりすることはないが・・しかし、このような考え方のままで生きるなら、どこまで行っても(君がおじいちゃん、おばあちゃんになっても)同じ事をいっているだろう。・・どうせ同じ生きるなら、世の要求を知ってユ-モアをもって、その上を生きないか。

 以前、おもしろいおばあちゃんに出会った。大阪のワンマンバスでの事。次に降りようと思ってブザ-を押したが、ランプがついただけで、「ブ-ッ」と鳴らなかった。そこで、このおばあちゃん、どうするのかなと思い、私は注目していた。すると・・・つかつかつかと、歩きだして、運転手のそばに行って、「ブ-ッ」と言った。(おもろい・・・)こういう人は決して悩むことがない。人間をやめて機械にもなれるからだ。その上を生きている。・・・運転手は「ブ-ッて言わないで、降りるって言ってくれ」と言うが、おばあちゃんは、ユ-モアで切り返した。「ブ-ッの方が、あんたにはわかりやすいやろ」。この人は運転手の事まで考えている。そして他のお客にも笑いを与えている。私も笑ってしまった。

 人間は機械になりきれない。自分を本当に自分として取り扱ってくれる、そんな出来事に出会いたいと願っている。しかし機械化、画一化の流れの中で、その上を生きる道がある。それが、プロの歩み方。どんなにつらい事の中にも、無意味な事の中にも、豊かさへの視点が隠されている。君も、このあばあちゃんを越えるユ-モアを身につけろ。

(荒川中 相談員 篠原利治)




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